~Marketing Automation Professional~

2016年4月24日日曜日

痒いところに手が届かない、オープンソースのMAの不足点

我々グリードナーチャリングは「全ての人に、世界最先端のマーケティングを」をビジョンに掲げ、日々様々な業種の方々にMAの素晴らしさをお伝えし、そして毎日心から感激して下さるお客様の笑顔を見るのが我々の喜びです。
一方で、私どもはオープンソースのMAツール各社の使用感について理解している一方で、MarketoやPardot等の大手MAツールの使用感についても完全理解しています。
大手ツールが年間ライセンス数百万円、オープンソースは0円〜数万円程度、というこの価格差の間には、どんな違いがあるのでしょうか。
今回の記事では、「痒いところに手が届かない、オープンソースのMAの不足点」と題し、オープンソースと大手ツールの機能差を比較してゆきたいと思います。

オープンソースのMAの不足点

1.メール送信サーバーの不安定性
2.LP作成機能の脆弱性
3.アラート機能が独自サービスだけでは完結しない
4.CRM/SFAとの同期の甘さ

これらの点が挙げられます。まずは1つずつ、大手ツールと比較しながら考察してまいりましょう。

1.メール送信サーバーの不安定性

基本的に多くのMAツールから送信されるメールは、MAツール独自のサーバーを経由してリード(見込み客)に配信されます。つまり、MAツールの立場からすると、ユーザーが増えて配信先のリード数が増えるほど、サーバーに負荷がかかります。オープンソースのMAツールはいずれのベンダーも、このメール送信サーバーの増強に投資をしていないと思われるため、送信時にメール配信が滞留したりするケースがあります。
 私どもグリードナーチャリング(以下、GN)もお客様のメール配信を代行させて頂く際に、1000件のリードに対して、ある日の11:00に配信されるように設定をしておいたにもかかわらず、全件送信完了したのが14:00になっていた、というケースもありました。
また、オープンソースMAツールから単独で1リードのみに送信するメールも、数分遅延してしまうこともあります。
 理由は前述のとおり、サーバーをすべてのユーザーで共有しているためです。一方で大手MAツールはさすが数百万円も費用がかかるため、このサーバーをすべてのユーザーで共有することはせずに、1ユーザーあたり1インスタンスのサーバーを提供しています。そのため、よっぽどのことが無い限りはメール配信が遅延することはありません。

 オープンソースMA上で使い続けるための解決方法

それでも、解決策が無いわけではありません。
オープンソースMAツールの立場になって考えると、この問題は顧客ごとにサーバーのインスタンスを切って与えればすぐに解決できることですが、一方でそうしてしまうとユーザーへのライセンス費を上げなければならない。これは本末転倒です。そのため、オープンソースMAツールの各ベンダーが提案する解決策は、ユーザーが自ら持つメールサーバーと繋ぎ込んでしまおう、という方法を提案してくれています。



更に、Mautic上で言えば、右記のようなプラグインを配布しており、外部の大量メール配信サービスと連携したりすつこともできます。

すでにお使いのサービスがあればどんどん繋ぎ込んでしまえばオープンソースのMAツールのサーバーを使わなくても配信できますね。

2.LP作成機能の脆弱性

大手ツール、オープンソースツールにかかわらず、ほとんどのMAツールにはランディングページ(LP)作成機能がついています。マーケティング活動のプロセスにおいてLPの重要性は極めて高いため、ほとんどのツールに標準搭載されているのです。しかし、オープンソースのLP作成機能はしょぼいです。ユーザー獲得時の比較として、LP作成が出来ないとユーザー獲得ができないという観点から、一応さりげなく機能は乗せている、という程度に過ぎず、本格的にここでLPを作る気にはなれません。
大手ツール各社は非常に優れたLP作成機能を有しており、全く比較になりません。

 オープンソースMAが提案するLP作成解決方法

当然オープンソースのベンダーはこれについても開発費用をかける優先度を下げており、世の中には無料のLP作成ツールは幾らでも存在するため、外部のツールでLPのデザインを作成して、フォームのみをオープンソースのMAツールにすればよいという考え方を貫いています。
参考までに、無料でできるLP作成ツールをご紹介します。
INSTAPAGE
http://instapage.com/
WIX
http://ja.wix.com/
Strikingly
http://www.strikingly.com/
など、数十社のツールが存在します。個人的には大手ベンダーのツール以上にこれらのほうが使い勝手が良いなと思うときも多いです。


3.アラート機能が独自サービスだけでは完結しない
MAといえばアラート機能!と言っても過言ではないほど、アラート(お知らせ)機能は重要です。アラート機能に関しての詳しい情報はこちらの記事を読んで下さい。ここに記載してあるとおり、
3.見込み客がメールを開封したかどうかが全てわかる
4.見込み客がメール文面の中のWEBサイトのどのページにいつアクセスしたかどうかがわかる
5.見込み客がWEBを後日再度訪れたかどうかがわかる
6.見込み客がWEB中の動画を再生したかどうかがわかる
などのアラート以外にも、
見込み客のスコアが指定した値以上になった
見込み客がフォームに情報を入力した
など、お好きなアラート(お知らせ)を上げることができます。大手MAツールでは当然標準搭載であり、これらのアラートはEmailでリードの所有者や予め指定したメールアドレスでお知らせを受信し続けるということが出来ます。

しかし、残念なことにオープンソースのMAツールはこれらを標準搭載していないものが多いです。でもオープンソースのMAは必ず解決策を用意してくれています。

 オープンソースMAが提案するアラート受取方法
オープンソースMAでは、外部連携を行うWebhookや、API連携等の接続が容易にできます。そのため、Gmailと繋ぎ込んでアラートを流したり、Twitterでアラートを受け取ったり、Slack等の社内Chatでアラートを受け取ったりなどのつなぎ込みができるようになっています。
(弊社GNでこのAPI連携の開発は請け負っています!)

4.CRM/SFAとの同期の甘さ
オープンソースが大手MAツールに全く太刀打ち出来ない点が、このCRM/SFA連携です。
最近弊社GNが業務提携を行ったMarketoも、そしてSalesforce傘下である、Pardotも、Salesforceと5分おきにリード情報を同期したり、Salesforce上に登録されているリードのデモグラフィックデータを引っ張ってくることもできたりします。またSalesforce上からMA側のリードのスコアやWEBアクティビティなどを見ることができるので、セールス側とマーケティング側をシームレスに繋ぎ込んでくれます。
残念ながら、ここまでの同期は現在のオープンソースのMAでは出来ません。


オープンソースが良いとは言え、本当に作りこまれているのは大手MAである 

 オープンソースMAの利用メリットは、大手ベンダーサービスに比べれば価格的には優位なのは間違いありません。マーケティングオートメーションの運用設計は比較的新しい職種であり「教科書」とよべる情報がまだ十分ではないため、期待や効果に対して疑問が残る場合は、オープンソースMAは小さく初めて試行錯誤するのに最適な選択であると我々は考えています。
 MA運用初期はリードからの反応を個別にメールなどで対応できますが、効果的な集客施策を重ねていくとシステムへ蓄積されるデータ量はかなりの量になってきます。
一定量以上のリード数を超えてくると、個別にメールで返信するわけにもいかなくなり。リードとの接点(チャネル)も膨らみ、アナログ管理はあっという間に飽和状態になります。
 その時マーケティング担当者にかかる負荷はかなりのものになっています。正確性とスピードを求められ、膨大な量のデータ管理も要求される場面で、十分なサポートを得られず、メール配信や機能的な制約を持ったツールでは要求を十分に満たせないことが予想されます。それは逆をいうと、マーケティング担当者自信が習熟しMAツールに対する要求範囲が高まった状態だとも言えます。理解が深まってくればくるほど大手ベンダーMAが欲しくなってきます。
 そうなってくるとただ「高い」と思っていたベンダー製MAツールに対し「妥当性」という評価ができるようになってきます。運用者自身が思い描く「やりたいこと」を実現する機能を持ち、「安定しかゆい所に手が届く」ことで満足できれば、膨大なデータ量であってもスピードが求められる場面であっても、複数のチャネルであってもひとつのツール上で管理することができるのであれば、大手ベンダー製MAのほうが費用対効果高い結果を生み出すと考えられるはずです。
 我々グリードナーチャリングはオープンソースMA、大手ベンダーに関係なく世界中のMAツールの研究を、中立な立場に立って進めています。その中で今我々が言えることは、MAツール活用の知見が溜まってきた先には、やはり大手ベンダー製のMAを使いたくなる、そして使わざるを得ないフェーズがやってくるということです。
この先の未来に今のデメリットを補ったオープンソースMAが登場するかもしれませんが、それはまだ少し先のことでしょう。
 我々GNのビジョンは「世界最先端のマーケティングツールであるMAを日本の全ての企業に知って頂くこと」です。Googleアナリティクスのようなスタンダードとしてすべての事業者がMAをフル活用して頂くことである。
オープンソースMAを使って2つの導入の壁を越え、その先の大手ベンダー製のMAツールに到達していただきたい。そしてそのサポートをGNができれば幸せです。




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